【Wantedly(ウォンテッドリー)のビジネスモデルと考察】
Wantedly(ウォンテッドリー)は2012年2月にスタートしたビジネスSNSで
Facebookと連携して企業の採用活動を支援するサービスです。
皆さんの会社ではWantedlyで求人を出してますか?
今やWantedly で求人を出すのがスタンダートになりつつあり、
Facebook で Wantedly の求人がシェアされているのを見ない日はありません。
競争が激しい人材マッチングビジネスの中で、
なぜ後発企業として「Wantedly」を設立し
7年で上場するほどに成長することができたのか、
そのビジネスモデルを紐解き、考察したので下記に記載します。
Wantedly(ウォンテッドリー)とは
Wantedly(ウォンテッドリー)は仲 暁子氏が2010年に創業した
ビジネスSNSサービス「Wantedly Visit」を運営しているIT企業です。
経営ミッションに
「シゴトでココロオドルひとをふやす”」を掲げ、
3つのサービスを運営しています。
現在約80万人のユーザー数をかかえるビジネスSNSサービス「Wantedly Visit」、
名刺管理サービス「Wantedly People」、
オンラインチャットサービス「Wantedly Chat」の3つです。
※公式HP「会社情報」
下記概要
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社名:ウォンテッドリー株式会社
創業者:仲 暁子
設立:2010年9月
資本金:2億2,595万円
サービス:ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営
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創業者の仲 暁子氏はゴールドマン・サックスを経て、Facebook Japanに初期メンバー
だそうです。
売上
営業収益:12億(前年比+53%)
純利益 :5900万(前年比-53%)
ユーザー数は個人ユーザーが約80万人です。
20~29歳が45%(約37万人)で、内訳はWEB・IT業界が多いようです。
企業ユーザー数は約23000社が登録しています。
従業員が100人以下の会社が多数存在しており
スタートアップから大企業、自治体まで幅広い企業が利用しているそうです。
※引用元:企業公式サイトのIR資料
ウォンテッドリーのビジネスモデルについて
企業HPとIR情報を参考にウォンテッドリーのビジネスモデルをまとめてみました。
基本的に個人ユーザーは無料で活用しています。
マネタイズは主に企業側の追加オプションによる月額課金です。
・アカウント開設数
・ダイレクトスカウト数
・求人掲載枠
・採用サポート
などが主に追加オプションによる課金対象サービスになります。
なぜ成功したのか
Facebookと連動させたサービスで、採用活動に
”SNS でシェアして求職者にアプローチする”
という概念を生み出し、低予算で採用活動するスタートアップ、ベンチャー企業というターゲット企業のニーズを満たしたことが考えられます。
また募集ページの情報を待遇面や福利厚生をのせるような”定量的な情報”
を書かず、
ビジョンや社風・どのような社員が働いているかなど”定性的な情報”を重視したことが考えられます。
ソーシャルシフトの波と、ミレニアム世代の考え方にマッチした採用活動をできるようにしたことが成功の鍵かと思われます。